ベアミネラルインタビューVol.1 【bareMinerals】が考える「クリーンビューティー」とは

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アメリカのサンフランシスコ生まれのクリーンビューティーブランド、ベアミネラル。DTC Marketingシニアマネージャーの増田さん、Brand Marketingシニアマネージャの村上さんに、ベアミネラルが考えるクリーンビューティーについてインタビューさせていただきました。

ベアミネラルってどんなブランド?

こんにちは。まずベアミネラルについて教えてください。

1995年にサンフランシスコで誕生し、日本には2004年に上陸しました。ミネラルファンデーションのパイオニアとして、またクリーンビューティーのリーディングブランドとして日々研究を続けています。

創業当時より、「高い機能に妥協することなく、肌と地球環境に負担をかけないクリーンな処方」や「動物実験を行わないという姿勢」を貫いています。

「ベアミネラルのミネラルファンデーション」とはどういったものですか?

肌に負担となる可能性のある成分を一切含まない、究極にやさしいファンデーションです。
たとえば水を配合することで、界面活性剤や防腐剤が必要になります。また、またプレストタイプであれば、油などの成分が必要になります。 粉のファンデーションにはそういったものを一切使用する必要がありません。

「クリーンビューティー」と「オーガニックやナチュラル」の違いは?

クリーンビューティーはオーガニックコスメやナチュラルコスメと一緒だと捉えている方も多いと思いますが、まずはその2つについて簡単に教えてください。

オーガニックコスメはオーガニック素材を配合している化粧品、ナチュラルコスメは、植物由来成分を配合している化粧品で、実はどちらも「成分の配合率」など明確な基準はなく、緩やかな概念です。 

なるほど。確かにオーガニック認証などはありますが、その種類も様々ですしとても複雑だなと感じます。ではクリーンビュティーとはどういったものですか?

クリーンビューティーは配合成分やテクノロジーなどに透明性(=clean)を持たせ、見える化したもの。肌にも環境にも負担をかけないものだと考えています。自ずとオーガニック成分やナチュラル成分などは多くなりますが、合成成分すべてを悪者扱いしているわけではありません。
実際ベアミネラルの製品は、発色・化粧持ち・使い心地など、化粧品としてのパフォーマンスをとても大切にしており、これを満たすために自社基準を設け、合成成分も使います。

ただし、現時点でクリーンビューティーにも明確な概念はありません。

  • 美容成分も不使用成分も明示することで、消費者自身の視点で化粧品を選ぶことができる製品。
  • 内容物のみならず、容器などへの配慮もなされており、環境保全に貢献する。などが挙げられる。

概念はブランドによって様々ですが、ベアミネラルにとってのクリーンビューティーとは「肌と地球環境に負担をかけない処方で、効果に妥協しない化粧品であること」です。
例えば、パラベン、フタル酸エステル、PG、紫外線吸収剤、マイクロビーズの5種は、ブランド創業以来、全製品共通で使わないと決めた成分です。
また主要製品のほとんどがヴィーガン処方で、動物実験も実施していません。

※ヴィーガン処方とは…動物や動物由来の成分を使わないこと。蜜蝋、蜂蜜、コラーゲン、ラノリン、ケラチンなども含む。

※動物実験…サプライヤー、メーカー、生産者、または第三者機関によって製品が動物でテストされていないこと。

クリーンビューティーが日本で浸透しないのはどうして?

海外と比較すると『日本ではクリーンビューティーが浸透しにくい』と言われています。どうしてだと思いますか?

ベアミネラル発祥の地であるアメリカでは、商品の安全性を不安視する声も多く、自分で商品選びをする必要があります。(禁止されている化粧品成分はたったの11種類!)

それに比べて、先ほども述べた通り日本は国の法律が厳しく規制されていて基本的には私たちの安全は保障されている。市場に出回っているアイテムが基本的に安全なものが多い。このため、一般的な消費者にとって化粧品の品質を疑う必要がない環境です。
そこが1番の理由だと感じます。

そうですよね。日本は自分で成分を考えなくても基本的に安全なものが手に入る、という事ですね。
ただ「全てではない」というのがポイントかなと個人的には感じています。

日本は技術面でも世界的に高いクオリティの製品がとても多いです。仮に粗悪な粗悪な化粧品があっても売れない。それよりも重要なのは、個人レベルでの環境に対しての意識が低い事。

確かに!クリーンビューティーのポイントは製品の質(安全性)に加えて環境も汚さない、という倫理感やサスティナブルな概念があります。

海外では子どもの頃から環境について学ぶ機会が多いため、環境に関心を持っている方が多い。日本でもクリーンビューティーを通じて、個人の環境に対する関心が高まるといいですね。

そう思います。ベアミネラルではクリーンビューティーを大きな概念と捉えていて、「Power of Good(良いことの力)」と題し、様々な活動に取り組んでいます。

https://www.bareminerals.jp/about/dogood/

とても良い言葉だと思います。ぜひ詳しく聞かせてください。
また、ベアミネラルは社員さんの自社愛が強いように感じました。次回はベアミネラルで働く魅力や製品に対する想いなどもお伺いできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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