ターゲット|SDGs #14.1
「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。」
2021.4.4 小坪飯島公園
逗子マリーナから歩いて数分の「小坪飯島公園」に接する海辺の浜は、貝殻やサンゴ、小石で出来てきています。潮が引くと、浅瀬の潮だまりで魚やカニなど多くの生き物を見つけられます。
2021年4月4日(日)10:00~11:00、幼稚園児1名、小学生3名、保護者2名で「ビーチコーミング」を行いました。ビーチコーミングとは、海岸に打ち上げられた漂着物を集めて観察する活動です。
見つけた漂着物
アルミ缶のプルトップ、アルミ破片、プラスチックの部品や破片、ガラス片、シーグラス
一番多かったゴミは、ガラス片でした。シーグラスと呼ばれるようになる前の尖った状態のもの。裸足で踏むとケガをする危険性があります。
シーグラスは海の宝石?海底ごみ第3位のガラス・陶磁器
シーグラス(または、ビーチグラス)は、主に海岸で見つかるガラス片のこと。波にもまれて角が取れ、曇りガラスのような風合いになり、とても綺麗です。灰色や紫色、赤色や黒色はとても珍しく高額で取引されることも。そのため「海の宝石」とも言われています。
環境省が行った「環境省_令和元年度沿岸海域における漂流・海底ごみ実態把握調査業務 報告書 分割版 (env.go.jp)」によると、海底ごみ分類割合順位(個数密度)では、アルミ缶などの金属類が2番めに、ガラス&陶磁器が3番めに多く回収されています(1位は、プラスチック、4位以降は、天然繊維やゴム、木材、発泡スチロール、紙など)。また、私たちが活動したエリア付近の木更津・君津沖は、ガラス・陶磁器の割合が17.6%と他の海域と比べて多いことが分かります。
海洋ごみの約70%は川から流れてくる
海洋ゴミのうち30%は、漁具や浮きなどの海で発生したもので、そのほかの70%は、陸の生活ゴミが投棄や水害などで川から海に流れ込んでいます。
では、日本の海岸に漂着するごみは、どこから流れてきているのでしょうか?2017年に環境省が行った「都道府県における回収状況等調査結果」によると、東シナ海や沖縄、九州海域では海外からのごみが多く漂着していますが、その他の海岸では日本国内のごみが多いことが分かります。
世界中で増え続ける海洋ごみの問題。2050年にはプラスチックをはじめとする海洋ごみの量が、魚の量より多くなるともいわれています。海洋ごみを減らすには、海だけでなく街での不法投棄をなくすこと、分別を行い適切に捨てることがとても大切です。
「ビーチコーミング」について
私たちは、これから継続的にビーチコーミングを行っていきます。今後の活動時期や場所については、新型コロナウィルス感染症に関する措置を鑑み未定ですが、再開できる状況になりましたら本ホームページやSNSで発表します。
その際は、子どもたちのとって有意義な学びの場になるよう企画しますのでご期待ください!
コメント